おわりに

レーシック難民の眼鏡講座 

19.おわりに(「筆者はメガネ屋の手先では?」という質問に対して)

この原稿は近視矯正手術の後遺症対策研究会のページに載ります。眼鏡に対する言及もたくさんあります。必然、私はいろんな人から「筆者はメガネ屋の手先では?」と言われるだろうなと思ってます。

どうなんでしょう?人から見たらそうかもしれないです。現在筆者は自分の目を見てもらったメガネ屋さんにレーシック難民のお客さんを紹介する機会が多いですし(難民で筆者みたいに斜位で苦しまれている方は結構多い)。

ただ、眼鏡業界とレーシック業界が敵対していると思っている人は多いかもしれないですけど、眼鏡業界にレーシック業界の魔の手が迫っていることも皆様にお知らせしておきたいのです。

と言うのは、最近レーシック業界の営業はなんと眼鏡店にやってくるようになってきているのです。

アイトピアさんにも2012年に最近大手クリニックの営業が来て「近視の人を紹介して欲しい。一人1万5千円(高い手術なら)マージンを払うから」と言ったそうです。

「あるクリニックの営業マンが眼鏡店にセールスに」
http://www.optnet.org/syujyututaisaku/sbc.html

既に大手のクリニックと結びついているチェーン店もあるくらいです。

レーシックによって本当に眼鏡業界は打撃を受けるのか?筆者の印象だと、そうでもないと思います。まず第一に、レーシック難民になるとホント信じられないくらい眼鏡を所有することになるんですよ。筆者もレーシック難民になってからは実験用も含めて眼鏡10本以上購入してます。

自分はレーシック難民じゃないと思ってる方も眼鏡屋でPC/読書用の眼鏡を購入されたほうが良いでしょうね。良くなった目で近見作業をしていると近視に戻る(リグレッションと言います)場合もあるので。

それに、レーシックを受けたら老眼になったときに手元が見えなくなるんですよね。筆者は今+2Dを越える遠視(メガネ屋に言うと「その年齢で?」とホントびっくりされますよ。眼医者に行っても「どこでそんなに遠視にされました?」と言われます)だから、このまま年をとると新聞を箸でめくることになると思うのですが、その進んでいく間に何度も何度も老眼鏡を変えることになると思います。

そのことを考えるとレーシックを受けてもメガネ屋は絶滅しないと思います。ただ、腕の悪いメガネ屋は絶滅するかもしれません。なぜかと言うとレーシックの後遺症でメガネが必要になると、プリズムも潜伏遠視も入るし、ある程度の腕を持つメガネ屋のメガネじゃないととてもかけていられないんですよ。筆者も検眼についてはやたら詳しくなったので、レベルの低い眼鏡屋には決して近寄りません。

メガネ屋の手先と言われても何でもかまわないのですが、この原稿を岡本先生のページに載せていただくのには他にも理由があります。

私はレーシック難民になってから様々なところに垂れ込みました。国民生活センターにも垂れ込んだし、全国紙にも垂れ込んだし、消費者センターにも垂れ込みました。法テラスにも垂れ込んだし日本眼科学会にも垂れ込みました。でもどこも「検討します」といったきり特にアクション無く今に至ります。

理由として考えているのはレーシック業界のSEO。レーシック業界が広告にかけているお金って本当にすごいんですよ。私もいっそアフィリエイターに転職しようかと考えちゃうくらいです。

「レーシック業界とお金」http://www.optnet.org/syujyututaisaku/toukou.html

 それに政府との癒着です。実は、品川近視クリニックで千代田区保健所に内部関係者から通報があったみたいなんですよね。

敬天新聞「品川近視クリニック告発分」
http://brog.keiten.net/?eid=909782

 けど、千代田区役所はこの問題をもみ消しています。それ以外にも厚生労働省参事官が品川近視クリニックに天下ったりと、「ドラマ?」と言いたくなるようなことが実際に起きています。

また、この原稿を書く上で本当は眼科の方から監修を受けたかったと思っています。医療関係者ではない自分は正確さについていつも自信が無かったのです。だけど、レーシックのことになるとどの眼科さんもそうそう協力してくれないんですよね(レーシックに関しては、日本眼科学会の中のお医者様も賛否両論の内部分裂で大変だろうと思います。でも眼科学会としてきっちり役目は果たしてくださいよ。そうしないと難民がどんどん増殖してしまう)

筆者の原稿をチェックしてくれたのは実際は眼鏡士さんとそのお知り合いの視能訓練士さんでした。でも5度くらいチェックしていただいたし、全員がとても優秀で信頼できる方なので、眼科医の監修を受けなくてもこの原稿を出せる時が来たと考えています。

この原稿に関わってくださった方、本当にどうもありがとうございました。アイトピアの岡本先生、それに原稿をチェックしてくださった眼鏡士と視能訓練士の方、どうもありがとうございました。
最後に私にこの原稿を書く時間とアドバイスをくれた私の配偶者に感謝させてください。彼なしにはこの原稿はありませんでした。

この原稿が今も苦しんでいる多くのレーシック難民の光となることを望みます。

2012年6月12日 レーシック難民

投稿日:2020年9月23日 更新日:

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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