レーシック難民の眼鏡講座
11.データが正確でも、術後の一時的な遠視化は起こりうる事態である
「遠視気味にならないように事前に検査でしっかりと調べますから大丈夫です(品川の過矯正についてのQ&A参照)」とクリニックは説明していますが、そもそもレーシックを行うクリニックでの検査内容が両眼視という言葉を完全に無視したものであることは先に書いたとおりです。
それ以前に、データがしっかりとしたものであっても、術後に一時的な遠視化は起こる場合もあります。「オーバーシュート」と言ってレーシック手術後に3ヶ月ほど遠視化する症状を指したものです。特に強度近視の人に見られる症状であるといわれています。
問題は、一時的な状態ではありますが、この現象に対する事前説明があるクリニックは少なく、かつ情報開示も無い場合が多いことです。この期間に眼精疲労が原因で体調を崩しても「様子を見ましょう」としか言ってもらえません。休職できる方はいいですが、休職が不可能な場合は仕事を失う可能性もあるということです。
このことは手術前にもっと説明されるべきであると思うのですが、レーシックを実施するクリニックはとりあえずレーシックの手軽さを強調したいらしく、全く言及がありません。
ちなみに筆者は1年立った時点で遠視化して、品川近視クリニックに「ガイドラインに葉将来的に遠視にならないように慎重に、と書いてありますがどうしてですか?事前に説明すべきではありませんか?」と質問したら「遠視になることもございます」と言うメールだけ来ました。