レーシック難民の眼鏡講座
8.常時安売りのメガネ店で斜位を指摘されることがない理由
両眼視機能の異常を指摘してくれる可能性がある施設として、眼科のほかにはメガネ店があります。
ただし日本のメガネ店の8割を占めようとしている大型チェーン店では斜位の検査をしているお店は少数です。
※筆者が確実に斜位の検眼を実施しないと書ける店はZ○ffとM鏡市場です。
その2店は筆者が両店のカスタマーサービスに直接問い合わせて確かめたので間違いないと思います。
なぜ眼位検査が安売り店では行われないのか。
それは第一に、オートレフラクトメーターでの検査や自覚的屈折検査と違って、斜位や両眼視の検査ができるには専門的な勉強(光学的な知識)が必要となってくるからです。メガネの価格を下げるために安売り店で雇われているアルバイトや非正規社員(メガネの販売は無資格でも可能)にはそこまで深い知識を持つ人間は少ないでしょう(アルバイトや非正規社員に星つきシェフの腕前を要求するのは理不尽とも言えると思います)。
第二に、両眼視検査まで行った場合、メガネの処方に時間と手間がかかります。私が桂先生に今かけているメガネを作ってもらった時は、1回目は30分、2回目で1時間くらい時間をかけて検眼し、処方していただきました。時間内に数を売って利益を出すシステムの安売り店では、こうした検査員は運営システムに反します。それゆえ薄利多売システムの安売り店には本当に腕のいい検眼員さんがいること滅多にないということになります。
※チェーン店でも一部の心ある店員さんが眼位検査まで行っているところもあります。
とにかく事前に連絡して受けたい検査がその施設で受けられるのかきちんと調べていくことがお金を無駄にしないために大切です。