『 左眼に緊張感が 』

視力回復手術体験記

 『 左眼に緊張感が 』

岡本隆博

2011.7.10に33歳の男性が来店されました。

ご本人いわく
「2007年7月に西梅田の品川クリニックで、イントラレーシックを受けました。
以前の近視の度数は右眼が-6D台、左眼が-7D台でした。
術後、左眼の緊張感が取れないので困っています。
また、パソコンや読書など、近くを見ていると、眼が疲れます。
ハロやグレアは多少は感じますが、大して気にはなりません。
ドライアイもありません。
少し前に楽視眼科でパソコン作業用のメガネを処方してもらって作りまして、
これをかけて近くを見るといくぶんましですが、それでもまだ疲れが残ります」

その近見用眼鏡は、下記の度数でした。

R=S+0.25
L=S+0.50  PD61

なお、品川クリニックでは、手術の前に、副作用とか後遺症についての説明はあまりなかったとのことでした。

私が測定をしてみますと、下記の結果となりました。

5m完全矯正値(両眼開放屈折検査)
RV=(2.0×S+-0 C-0.25 Ax20)
LV=(0.4×S+0.75)  ……(1)
R 0.75△ B.D.

パソコンを見るための近見の最適度数としては、上記に、左右ともに0.75Dを加入したものとなります。

上下プリズムのあるときとないときでは、くっきり感が違うとのことです。

それで、左の視力が出にくいことの理由も、ご本人はよく分かっておられないようでしたので、角膜面の不正乱視かもしれません、と申し上げました。

ご本人いわく
「遠視矯正のレーシックを2009年6月に楽視眼科で受けました。
品川近視では見えているから問題ないと、全く取り合ってもらえませんでした。
2007年当時過矯正を治療してくる医院を関西で探したのですが、無く、東京に行きま
した。
最近では遠谷眼科、レイ眼科さんで定期的にお世話になっております。
先月もレイ眼科に行きましたが、問題の左眼は1.2-1.5ほど見えており、不正乱視もな
いですよ、とのことでした。いまの私の体調不良の原因は未だよくわかりません。

それと、レイ眼科以外のレーシックをやっている一般眼科での検査でも、左眼の視力
は1.2-1.5でした。明るい所は左目の方が良く見えます。
しかし、岡本さんにやってもらった両眼開放屈折検査では、左眼では矯正してもしなく
ても視標がうすくぼやけてしか見えません。 私の眼はどうなってしまったのっでしょうか…」

岡本いわく
「左眼の見え方につきましては、、両眼で見ているときの左眼のみでの見え方と、右
眼をふたしたときの左眼での見え方とは、違うのです。
眼科やほとんどのメガネ店では、器械(オートレフ)による他覚測定も、テストレンズによる自覚測定も、片眼遮蔽による一眼の視力を見ます。
しかし、実生活では、もちろん両眼視をしているのですから、両眼融像視をした状態
での片眼の見え方を調べないといけないわけです。
当店では特殊な視力表装置により、その見え方がわかる検査をしています」

それで私は、
「上記の(1)の度数のメガネを常用でお使いになれば、いまのお困りの左眼の緊張
感が緩解していく可能性はあります」と申し上げ、近業には、それ専用のメガネをお勧
めします、いまの近業用ではまだ少し度数が足りないようです」と申し上げましたが、
メガネを作るかどうかは、考えてみます、とのことでお帰りになりました。

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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