『 もう手術はこりごりだと... 』

視力回復手術体験記

 『 もう手術はこりごりだと... 』

メガネのアイトピア  岡本隆博

岡本  兵庫県にお住まいの30歳代の女性(専業主婦)から、2011年5月に、下記のメールが来ました。

手術は、2009年の2月に、イントラレーシックを品川近視クリニック大阪院で、受けられたそうです。

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はじめまして。

レーシック後、目の痛み、頭痛、吐き気、頭がフラフラする、ハロ・グレアが酷い等、様々な症状で困っています。
症状は日によって軽かったり酷かったりとまちまちですが酷い時は寝込んでしまいます。

手術を受けた品川近視クリニックにもこの不調を訴えましたが毎回目薬をくれるだけで
最終的には 「(自宅からここまで)遠いですね。 交通費の事とか考えるとわざわざここまで来なくても市販の目薬でいいんじゃないですか。 防腐剤の入っていないドライアイ用目薬でいいですよ」 みたいな事を言われました。

ああ、もうこのクリニック駄目だと思いました。
プラグ入れてみましょうとか患者の症状が改善するよう 他の治療を試みてくれないんですね。

術後の10年間保障なんて事実上ウソだと思いました。
他の眼科を受診してみましたがドライアイ以外に異常なしとのことでずっと術後の症状に悩まされています。
今は目薬が手放せないのと目が乾くのを防ぐためにずっと伊達メガネをかけています。
正直、もう手術はこりごりだと思っているので もしも眼鏡で今の状態を緩和出来るのならと考えています。
一度検査していただきたいのです。

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岡本  このかたからメールをいただいた翌日に、このかたが当店に来られました。レーシックを受けられたのは2年余り前ですが、それ以来ずっと不調が続いているとのことです。
それで、検査をしてみましたら、眼位には異常はなく、ごく軽い遠視(0.25前後)で、乱視も少しだけありました。

いわば、レーシックによる、わずかな近視過矯正の状態ですが、これが日常生活に
どの程度の害を及ぼしているのかははっきりしたことは言えません。

眼の疲れについては、特にパソコン作業(一日に1時間程度)で眼が疲れるとのことでしたので、パソコン用メガネの度数を測定しましたら、+1D前後の度数が適しているとわかりました。

10分程度の装用テストをしてもらいましたが、それによって眼の疲れがどれだけ軽くなるかが、いまひとつはっきりと自覚できないので、メガネを作るかどうかは、考えてみますとのことでした。

夜の運転でハロやグレアが気になるそうですが、それはもうどうしようもありません、と申し上げました。

ドライアイについては、涙点プラグについて申し上げましたら、レーシックを受けた眼科以外に3軒まわったけれど、どこも涙点プラグ法については言わなかったとのことです。
それで私は、ネットで調べて、それをやってくれる眼科に相談されたらどうですか、と申し上げました。

なお、レーシック難民のオフ会への連絡もおすすめしたのですが、いまひとつ気が乗ら
ないそうです。

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その後、先日の30歳の女性から下記のメールがきました。

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その節は早々にお返事を頂いたり、丁寧に検査もしていただき大変お世話になりました。
少しの乱視と遠視があるのはこの度新たに知る事ができました。
どんな些細な事でも自分の目の状態を知りたいので、これだけでも、そちらへ伺った価値があったと思いました。
そして、色んなお話が伺えた事も私にとってとても貴重な時間となりました。 術後の色んな症状は両方ともにあるのですが、特に右目の方がどの症状も酷く(目の痛み
など)口では上手く説明しにくいのですが、とにかく右目の見え方が変なのです。
特に片目づつで見てみると右目だけ物が二重に見えたりもします。
これはもしかして右目だけに乱視がのこっているのでは?とか (もともと両眼乱視もありました)見え方の違う二つの目で見ているのでしんどいのでは? と勝手に推測しました。
あくまで私は目の専門医でもなんでもないので、想像でしかありませんが、もしかすると眼鏡で改善出来る所もあるのではと考えたのです。

あれから、やはりテレビを見続けると異常に眼が疲れる事と、外で遠くを見ていると楽になれるので、今回岡本さんに合わせていただいたレンズは有効かも知れないと思いました。
質問なのですが、もしあの合わせていただいた眼鏡を、近業だけでなく一日中かけている事はあまり良くないのでしょうか?

でも、恐らく症状の原因の大半はこれまでの診察や先日の検査でドライアイの可能性が強いと考えています。

レーシック3ヶ月後、近くの眼科を受診しました。
一応、レーシックを受けた事そしてそれから症状が出てきた事を告げた旨、診てもらえるか確認したかったから受診したのですが、やはり、あんまり理解してもらえなかったようでとにかく、言われた事は“角膜が傷だらけです”と。
「ちゃんと処方した目薬点眼しないと治りませんよ!!」と、きつい口調で怒られました。

この事で普通の眼科ではダメなんだと解ったのと同時に、私はとんでもない手術を受けてしまったと改めて後悔しました。
眼科はたくさんあるのに、そのどこへ行っても治療できないんですから。

それからレーシックに理解のある眼科を探そうと見つけたのが明石市にある眼科でした。
そこは先生自身もレーシックを受けてる所でしたが、なんだか「レーシックってそんなもんですよー」みたいな感じで。
「大変な手術をしたんですから一度じーっくり休んだりすると治ったりする事もあります」と言われ、相変わらずドライアイ用の目薬だけ処方されてそれで終わってしまいました。

すっかりガッカリしてしまい、どこも受診する気力が失せて術後2年が過ぎました。
やっぱりこのままは嫌だなと、どこかこの眼を治してくれる所は無いかと探している時に、初めてレーシック難民という言葉を知り、かなりショックを受けました。
自分も知らない間にこのレーシック難民の仲間入りしていたとは……。

そこでレーシック難民と検索してみると、品川近視クリニックのとんでもない話を沢山目にする事になり憤りを覚えました。

その事をきっかけにこちらのサイトや遠谷眼科さんを知りました。
遠谷先生はレーシックでのレーザーの当たりが悪かったわけではないとおっしゃってました。
つまりは手術は失敗はしていないという事でしょうか!?
でも、やはり角膜に傷は出来ていて、少しのドライアイであるとの事でした。
それでジクアスという目薬を処方していただきました。
この目薬今までに見たことがない物だったので調べてみると、昨年の12月に認可されたばかりのようで、使った方の感想ではめちゃくちゃ潤って快適との意見多数。
悪い評判では潤いすぎて困るとの事。
しかし、私には全然効果ありませんでした。

レーシック前から元々ドライアイではありました。
その頃から少しのドライアイと言われていて、確かにコンタクトを入れている時はとても目が乾くのですが、普段は全く自覚症状がなかったので、あまりきちんとしたケアをしていませんでした。
なので、その時は少しのドライアイでも納得できたのですが、今ははっきり常に症状が出ているにもかかわらず少しドライアイというのが何故なのか理解できないです。
しかも、実際に角膜に傷が出来るのは、ドライアイだからなんではと思うと余計になんで?と疑問に思うばかりです。

岡本さんのお話を聞いて早速もう一度遠谷眼科さんを予約してみました。
少しのドライアイでも涙点プラグでの治療をしてもらえるかちょっと心配ですが、一度お願いしてみようと思っています。

オフ会のお話もありがとうございました。
こちらも難民の存在を知ってから、情報交換など興味を持っています。
どうしても自分で何とも出来ない限界を感じた時は頼らせてもらいたいなと思っています。

この度は本当に大変お世話になりありがとうございました。
又、大阪方面へ行く時には眼鏡を作りに伺いたいです。
その時はよろしくお願いします。 それでは、長々と失礼しました。

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岡本  メールを拝見しました。

「右目だけ物が二重に見えたりもします」とのことですが、片眼(へんがん)複視は、角膜不正乱視や、水晶体の濁り(白内障など)、網膜疾患などで起こりますが、あなたの場合は、角膜不正乱視から来ている可能性が高いと思います。

それから、「近く用の眼鏡を近業だけでなく一日中かけている事は」ということですが、遠くがややぼけて見えることが苦にならなければ、(慣れてしまえば)眼にはまったく悪くありません。  というか、むしろ眼にはいいです。
いろんな距離のものを見た場合の、必要以上の(不要な)調節作用を軽減できますから。

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5月25日の、女性からのメールです。

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こんにちは。 アドバイスありがとうございます。

わかりました。近々お邪魔させていただきます。
無理そうなら7月にします。

眼鏡はむしろ眼にいいとのお話に更に期待しています。
術後はピントを合わせるのに少し時間がかかるようになってしまって。
以前は直ぐにピントが合っていたのに今は数秒かかってしまうんです。
遠くを見ていて近くの字を見るとぼやけていて、はっきり字が見えるまでジワーっとちゃんと見えるまでに数秒かかってしまいます。
なんだか、眼がかなり頑張っているなあと感じます。
なので眼の疲労が軽減されるんじゃないかと思ってます。
でも、遠くがぼけるのなら車の運転はあまり向いていないかも知れませんね。

もともと近視の時もあまり見えすぎても疲れるだろうと生活に問題ない程度の度数にしてもらってたんですね。
運転するのに必要な視力があれば十分だろうと。
今ではもう調べる事はできませんが眼鏡をかけて両眼で1.0ぐらいだったんじゃないでしょうか!?

至近距離も見えたし遠くもそれなりに見えてました。
長年、その視界に慣れてしまっていたのですから今は見えすぎかも。
近くが見えない事も、こんなに気持ち悪くイライラするものだと、実際、体験してみて初めてわかる事でした。

眼鏡のわずらわしさから解放されたくて手術したのに結局、眼鏡生活をしている現状にやり切れない気持ちになります。
(5.25)

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岡本  パソコン専用だと遠くはぼけますが、いわゆる遠近両用にすれば、遠くも、パソコン画面も快適にはっきりと、疲れが最小の状態で見えるようにできるかもしれません。
ただ、その場合、パソコン画面の高さが目の高さに近ければ近いほど、パソコンの画面を見るのに首の角度が不自然になります。

そこのところは、次にもう一度、調べてみましょう。

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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