東京都 ・SBC新宿近視クリニック 苅谷麻呂様への公開質問

公開質問 

東京都 ・ SBC新宿近視クリニック 苅谷麻呂様

2009.12.12 近視手術の後遺症対策研究会 代表 岡本隆博

貴眼科が掲出しておられますネットサイト(http://www.jpal.com/doctor/index.html 2009.12.12現在)の内容について、疑問を感じた点がありますので、ここに謹んでおたずねします。

以下の文の中の 《  》 内の文は、上記の貴サイトからの原文のままの引用です。

(質問1) 貴眼科の 《安心の生涯保証制度》 についてお尋ねします。

(1-1) その内容を読んでも、なぜこれが 《安心の生涯保証》 になるのかよくわかりません。
生涯にわたってメガネやコンタクトなしで良好な裸眼視力が保てるということを保証していただける……ということではないのですね。

(1-2) 手術によって合併症が起こった場合に、貴院での治療によって必ず治癒するので安心です、ということでもないのですね。

(1-3) 手術の後遺症がある場合に、それが貴院での治療によって必ず治癒するから安心、ということでもないのですね。

(1-4) 《回復した視力が再び近視の進行によって低下した場合には、最初の手術後10年以内であれば追加照射を無料でお受けいただけます。》 とのことですが、

(1-4-1) 一回目の手術で角膜の厚みが限界となって再手術は無理、となることも当然あると思いますが、再手術を希望されたかたの中で、それが可能となって再手術を
される割合は、どのくらいなのでしょうか。

(1-4-2) 一回目の手術の前か後で、再手術が可能かどうかを患者さんに告げられるのでしょうか。 レーシックで再手術が可能な目は、貴院の患者さんの中ではどれくい
の割合なのでしょうか。

(1-4-3) 同様に、再手術のときに、3度目の手術が可能かどうかは告げられるのでしょうか。
貴院のレーシックの患者差万さんの中で3度目の手術を受けられるかたは、どれ
くらいの率でおられるのでしょうか。

(1-4-4) 《すでに再手術を無料で受けている方》 は保証制度の対象にはならないとしてありますが、それだと 《安心の生涯保証》 とは言えないのではないでしょうか。

(1-5) 《10年目以降も万が一近視の戻りが生じた場合は、プレミアムアイレーシックは8万円で、その他は6万円で追加照射が可能です(片目の場合は半額)。》 ということですが、

(1-5-1) 日進月歩のレーシックにおいて、いま最新式の術式が10年後も残っているという《保証》 はあるのでしょうか。

(1-5-2) 角膜の残った厚みが足りずに再手術が不可能な場合でも、《安心の生涯保証》 と言い切るためには、その場合には遠用のメガネかコンタクトを生涯にわたって 《保証》、すなわち、貴院がそれらの費用の負担をされるのでしょうか。

(1-6) 《定期検診も術後10年までは無料、10年目以降は実費にて診察可能です。》 とのことですが、術後10年までの検診以外の治療費(点眼薬)も無料なのでしょうか。

(1-7) その治療によって、困った症状が必ず治癒するという保証はないと思いますが、その治療費には健康保険がきくのでしょうか。

(1-8) 貴眼科が将来いつまで営業しておられるのかという 《保証》 は、何によってあると立証できるのでしょうか。

(質問2) 貴眼科での 《日帰り治療》 についてお尋ねします。

(2-1) 《当日検査にお越しいただく前に、コンタクトレンズを装用されている方は、検査日の前からコンタクトの装用を控えていただく必要があります。詳しくはお問い合わせください。》としてありますが、

(2-1-1) ハードコンタクトを常用している人の場合、別の欄によれば検査日の3週間まえから装用をやめるようにということですが、それだけの期間の装用停止で、角膜のカーブなどが落ち着くのでしょうか。 当方の経験ではハードコンタクトをやめたら、以後何ヶ月かは角膜のカーブが変化するのですが。

(2-1-2) それでたとえば、「やめてから3週間以上たったら検査に来てください」と言ったとして、あとでその人が検査に来た場合、本当に3週間以上やめていたかどうかを、検査によって知ることができるのでしょうか。

(質問3) 貴院に所属(専属かどうかは不明ですが)の 《ゴッドハンド》 の医師3名がサイトに紹介されていますが 《体験談》 の中の一部の人の場合、担当医師として 《その他眼科専門医》 となっています。

(3-1) その「専門医」の名前が 《体験談》 のところに掲載されていない理由をおたずねします。

(3-2) サイトの医師紹介の欄に、「その他眼科専門医」の名前が載っていないことの理由をおたずねします。

(3-3) サイトに名前が載っていない医師が執刀したというのでれば、貴眼科では、術後のケアーのときに、執刀医以外の医師が担当することもあるのでしょうか。

(3-4) 貴眼科では、術前の検査と執刀医が異なることもあるのでしょうか。

(3-5) その医師はアルバイトで手術のときにだけ器械のボタンを押すけれど、その患者さんのあとのケアーのときにはその医師は居ない、ということもあるのでしょうか。

(質問4) 医師紹介のページで、二人の医師の間に一人のモデルさんらしき女性がいる写真がありますが、

(4-1) この3人の組み合わせは何を意味するのでしょうか。

(4-2) この写真に岡部医師が入っていない理由は何でしょうか。

(質問5) 安田佳守臣医師は、2006年4月から約3年間、《大手近視クリニック》 におられたとのことですが、どこにおられたのですか。 なぜそこのクリニックの名前を伏せてあるのですか。

(質問6) 貴サイトに「レーシックは俺に任せろ」と書いてありますが、貴院では国家資格を持った専門職の医師が患者「様」に対して「俺」とか「任せろ」とかいう言葉をお使いになるのでしょうか。

(質問7) 《体験談》 についてお尋ねします。

(7-1) それぞれの人の欄に書いてある日付けは、手術をした日ではなくて、感想を述べた日ですね。 そうだとすれば手術日の記入がないのは、なぜでしょうか。

(7-2) この体験談における、手術日と感想を述べた日との平均的な違いは、何日くらいでしょうか。

(7-3) この体験談(視力の変化のデータを含む)において、半年以上、あるいは1年以上たってからの体験談があるのでしょうか。 それがないとすれば、その理由をおたずねします。

(7-4) ここに書いてある視力は、どのような規準で測定されたのでしょうか。 たとえば、5mの距離で5つ以上のランドルト環を見せて……という、標準視力検査をなさっているのでしょうか。

(質問8) 術後に、近見視力の測定はされていないのでしょうか。

(質問9) 術前や術後には正確な屈折検査が必要で、他覚の器械だけでそれをすませてよいものではないことはご承知のことと思います。 貴眼科では、不要な調節の介入を防ぎ、他覚の器械検査では見落とされやすい遠視(近視過矯正)を発見しやすい「両眼開放屈折検査法」を実施しておられますか。

(質問10) 両眼開放屈折検査を実際しておられるのであれば、それにおける3つの過程とは何であるかを、おたずねします。

(質問11) 《Q&A》 のページに、2~3日前くらいの日付で質疑応答が載っているのに、《上記Q&Aに記載されている内容は相談当時のものですので、現在では内容が変更されている場合がございます。 最新の情報についてはお手数ですが、当院(0120-66-0149)へお問合せ下さい。》としてありますが、その質疑応答がどのくらい前になされたものあるかを書いてありません。
それならなぜ新たな回答を掲載しないのですか。

(質問12) 《よくある質問》 の欄に 《また、レーシックは30年程度の歴史があります。 レーシックの安全性については世界中の医師により検証され、臨床検査を重ねた上で、長期的な安全性は問題ないとされています。》 としてありますがこれについておたずねします。

(12-1) ネットサイト「屈折矯正手術の歴史」http://www.yokumieruyo.com/2006/02/post_25.html(2009.12.11現在)には、1990年にギリシャで初めてレーシックが行われた旨が書いてあります。 この記述では、アメリカでPRKが始まってから今で21年であり、それは私(33年前からメガネ屋です)の記憶とほぼ合致します。
貴サイトにおける 《レーシックは30年程度の歴史》 は、誤りではありませんか。

(12-2) 貴殿が述べておられる 《長期的な安全性は問題ないと さ れ て います》 ということの根拠は何でしょうか。 レーシックが始まってまだ19年ですが、それで「長期的な安全性は問題ない」と言えるのでしょうか。 いま20代の人ならあと半世紀以上も生きますよね。

(質問13) ハードCLをしていた人の場合、それをやめてメガネだけにした場合に、徐々に角膜形状の変化(カーブが強くなる事が多い)が起きる事が多いものですが、レーシックをしたらそういう変化は起きないのでしょうか。

(質問14) 近視手術の前にメガネしか使っていなかった人と、ハードコンタクトを使っていた人とでは、どちらが術後の屈折度数の変化が少ないでしょうか。 そういう統計は取っておられませんか?

(質問15) 貴眼科における術後の屈折状態の経年変化(年代別)については統計はあるのでしょうか。 あるのでしたら、それは公表されているのでしょうか。

(質問16) 貴眼科ではレーシックの事前の説明において下記のことは説明されるのでしょうか。

(1) 年齢、現在の度数、コンタクトの使用状況、生活スタイル(近業の多さ)などを考慮にいれての、術後の近視の進行の度合いの予測。
(2) 検査における角膜の厚みと削る量による、再手術が可能かどうかということの予測。
(3) 瞳孔径や、削る広さによる、ハロやグレアの強さの予測。

(質問17) 貴眼科でレーシックを受けた人のうち、1年以上たってもハロやグレアで困っている人は、何割くらいおられるのでしょうか。

(質問18) 貴眼科でこれまでに、近視手術の予後が非常に悪くて角膜移植をした、という患者さんはおられなかったでしょうか。

(質問19) 近視手術を受けるかどうかを考えている人が一番知りたいことは、「最悪の場合はどうなるのか」ということと、「術後後悔している人がどのくらいの割合でいるのか」ということでしょう。
貴眼科では営利目的のビジネスではなく、医療として近視手術を実施しておられるのでしょう。
そうであれば、その結果において非常に思わしくなかった例も、どんどんネットサイトで具体的に公表すべきであると思いますが、いかがでしょうか。

(質問20) 術後のいくつかの経過期間で、貴院で近視や老視の手術を受けた人が、次のどの思いをしておられるかということの統計が重要だと思いますが、こういう統計を取っておられますでしょうか。

まったく後悔していない。 (  )%
少し後悔している。     (  )%
強く後悔している。     (  )%

(質問21) 貴眼科で近視手術を受けて予後が思わしくなく、貴眼科での対応にも満足がいかず、他へ診療を受けに行ってしまって、貴眼科では術後の追跡調査もできない、というかたは、貴眼科で近視手術を受けたかたの何%くらいおられるのでしょうか。

投稿日:2020年9月3日 更新日:

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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