▶知らないと危険! [ 流行の裏側 ] 大調査17連発
週刊 「SPA!」 2012年8月28日号
投資、グルメ、Facebook、レーシックetc.今が旬の商品&サービスには落とし穴があった! 「レーシックを受ける医者はいない」と言う事実に不安は増すばかり!
角膜にレーザーを照射することで視力を矯正するレーシック。
最近では前田敦子や松坂大輔らの有名タレントやスポーツ選手の体験例も各医院の広告に多く掲載されその安全性をアピールしているが、一方巷で話題なのは“レーシック難民”の存在。
「レーシック難民とは、手術後、さまざまな合併症などの自覚症状を訴えているにもかかわらず、適切な治療が受けられないで放置されている人たちのことです」 そう語るのは医療ライターのF氏。
レーシック特有の合併症とは夜間に光がにじむ/左右で見え方が違う/砂嵐のようにものがかすんで見える/近くのものが見えないなど多岐にわたり、ネット上では「健康だった目を改造された」「吐き気と悪寒が止まらない。人生を棒に振った」などと、恐怖をあおるような文言が並ぶ。
「レーシック難民が生まれる背景には、レーシック
における視力矯正の“定義”に問題があると言われ
ています。「視力が1.5以上出れば手術は成功」と
考えるクリニックが少なからずあると言うことです。
見え方に違和感があると患者が訴えても「それがレ
ーシックというもの、個人差はあって当然」と一蹴さ
れてしまう。
合併症が起こりうることを同意書にサインしたうえ
で手術を受けるので、訴えられた病院が敗訴になる
ことは、院内の衛生面などから感染症の生じたケー
スを除いてはほぼ無いと言う現実もあります(F氏)」
そして「僕の周辺にレーシックを受ける医者はいません」というF氏の証言も不安を増す。
「医者の情報網を使えば、信頼できるクリニック、医師に手術をお願いすることは可能なのに、受けないのはなぜか?それはトラブルへの不安ではなく、「手術を受けても視力は確実に落ちるもの」という認識があるからです」
スポーツ選手など、「短期間でもいいから視力を上げたい」と言う人ならともかく、「将来のコストを考えればコンタクトの料金より安い」と言った理由で手術に踏み切るのは早計のようだ。