視力回復手術体験記
『 老眼矯正手術(カメラインレー)を受けて 』
2014年1月 茨城県在住 A
1回目
両眼レーシック手術
手術前の視力: 両眼 0.1(近視・乱視)
「手術後は 右1.0 左1.2」 になると言われました。
手術後1日目検査 : 右0.7 左1.2
痛みはありませんでしたが ゴロゴロ感はかなり気になりました。
2週間後位から度々頭痛がありましたが、これがレーシックによるものとは思ってはいませんでした。
2回目
初めの手術から約1か月後に右眼にカメラインレー手術。
ここからが私の本当の悪夢の始まりでした。
カメラ(現在はカムラ)を入れた右眼のみ目薬が変わりました。
目薬の名前(フルオロメトロン0.1)
目薬使用1~2ヵ月後から視力が落ち始め、乱視も出始め、特に文字が二重に見え始めました。
まもなく眼の奥の方からの激痛のせいで、肩・背中全体が痛くなりだしました。
カムラ3ヵ月検査
視力 : 右 0.5 左0.7
ドクターに眼の奥が痛くてどうしようもないと伝えたところ、「目薬のせいで眼圧が上がってしまったので目薬を変えます」と言われました。
新しい目薬の名前は覚えていませんが(緑内障・高眼圧治療剤)と書いてありました。
眼圧が上がってしまったことで、私は緑内障になってしまったなんて……
信じられない!信じたくない!
緑内障とは視野が狭くなる病気・末期になれば失明もありえる病気です。
改めて手術の説明書を読んで見ると
(一時的に眼圧が上昇する事があります。その場合は眼圧を下げる薬を処方します。)
と書いてあるだけで、緑内障になる可能性があるとかは書いてありません。
私に目薬を渡したドクターからも、そのようなリスクがあると言う説明は一切ありませんでした。
私はレーシックさえしなければ緑内障になどならなくて済んだのに……
と思うと涙があふれてきました。
私の現在の状況は
視力 : 右0.6 左0.7
両眼 慢性結膜炎
両眼 近視・乱視・老視
飛蚊症(日に日に酷くなる感じ)
光が眩しい(外出の時はサングラス)
緑内障(治療の為の目薬の副作用か?眼が充血)
クリニックのパンフレットには
40歳からのレーシック 遠くも近くもはっきり見える!
としてありますが、まったくのデタラメです!
Sクリニックの副医院長と有名歌手の特別対談、という宣伝があり、その中で副医院長は「全ての外科手術の中で これほど安心安全で効果のあるものは他にはありません!」と言い切っていますが、私の眼を酷くしたのは、他でもない副医院長、あなたですからネ!
私は手術代金として、53万円も支払いました。
それで、視力が良くなるどころか……緑内障治療のために眼科通院です。
私はこれから自分の眼がどうなっていくか心配で日々過ごしております。
レーシックをしたことで、新たな眼の病気になったら?
と考えると夜も眠れなくなる日もあります。
レーシックを考えている方へ
危険です!絶対に止めて下さい!お願いします!
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岡本
貴重な体験記をありがとうございました。
ひとつお尋ねしたいのですが、カムラを入れてから具合の悪さが急にひどくなったようですが、右目に入れたカムラを、再手術により除去できないのでしょうか。
A
来月中旬頃にカムラ除去手術の予定です。
私は元々10年前位から涙目でこまっていました。
涙がたっぷり出ていたので、まさか?これもドライアイのひとつだと分かったのは最近の事でした。
レーシック前の検査の時も、その事は伝えましたが、何も言われませんでした。
レーシック後も、眼が乾くどころか相変わらず涙はたっぷり出ていました。
涙目を治療してくれる眼科が、なかなか見つからなかったですが、やっと最近 治療してくれる眼科医を見つけました。
鼻涙管閉そく症 と言う事で、去年の11~12月に分けて両眼にシリコンチューブ挿入術の手術をしました。チュ―ブは2ヵ月留置して涙の通りを改善しないといけないそうです。
そのあとで、カムラを入れたSクリニックでカムラ除去手術の予定です。
Sクリニックには行きたくないのですが、現在かかっている病院は「レーシック反対」と言う所ですから、レーシックにかかわる手術は一切してもらえません。
早くカムラを除去して他の治療に専念したいと思っているところです。
本当に私は手術ばかりしています(涙)
これから眼の改善を目指して、眼科通院頑張ります!
岡本
Aさんは、50代だそうですが、当然ながら老眼になっています。
カムラの宣伝文句は、「老眼のあるかたでも手元の文字をはっきりと見ることができる」
というものですが、その点はどうなのでしょうか。
A
私の場合、レーシック前は普通のメガネのみで老眼鏡は持っていませんでした。
メガネは0.8位見えるように合わせてあったみたいなので近くも見えていました。
ただ少し字を書く時とか~爪を切る時はぼやけてはきていました。
1回目のレーシック手術の後は30センチ位はなさないと字は見えなくなっていました。
2回目カムラ手術の後は細かい字まで見えています。
しかし、字を書こうと思うとそこに集中しようとするせいかピントがぼやける感じです。
カムラの中心の穴の大きさは1.6ミリなので その穴から見える範囲なので片目で見ると
かなり暗いです。
左眼で遠くを 右眼で近くを見ると言う事なのですが見え方のコントラストというのでしょうか? メガネやコンタクトで見ていた感じとはまったく違う感じです。
今の見え方には まったく満足していません。
今更ながら、メガネの見え方は自然で良かったな~と思っています。
今は近くの字は見えていますが カムラ除去した後は完全に近くは見えなくなるはずですから~近視・乱視・老視ですから~それに合わせたメガネを作るようですね。
高額支払って、それで余計に眼を悪くして、本当に情けない話ですね!
岡本
私は3年前に大腸がんになりまして、それが肝臓に転移し、これまでに3回手術をしまして、あと何年生きられるかわからない状況です。
(大腸がんが他臓器に転移した場合の5年生存率は十数パーセントだそうですが、自分ではその十数パーセントの中に入ると勝手に思っています。ダハハハハ!)
それに比べれば、Aさんの場合、命には別状がなさそうな手術ですので、まだまし・・・と思っておかれたらどうでしょうか。
人間、何でも良いように考えたほうが落ち込まないですみますし、そのほうが体の免疫力も低くならなくてよいそうです。(^^)
もうひとつお尋ねしますが、
「眼圧の上昇」イコール「緑内障」……というわけでは必ずしもないのですが、どこかの医師から「緑内障」との診断が出たのでしょうか?
A
市で行なう健康診断で42・45・45歳の時
視神経乳頭陥凹 の疑い(再検査) 毎回 眼科にて検査に行きましたが異常なし
視神経乳頭陥凹=緑内障の疑い(その時は視神経乳頭の意味もわかりませんでした。
ただ検査に引っかかったので取りあえず見てもらおう・・・くらいな気持ちで)
レーシック前の適応監査でも その事は言って視野検査を追加して見てもらいましたが
「異常なし」なのでレーシック出来ますと言われました。
レーシック2週間後 又、市の健康診断で視神経乳頭の疑い(再検査)の通知
Sクリニックで その事を言うと「大丈夫です!」と言われたので検査はしませんでした。
私は緑内障に気をつけなくてはいけない眼だったのだと思います(今更ながら)それなのにレーシックを受けてしまったので・・それが刺激になってしまったと思っています(自己判断ですが)
岡本
そういう事情でしたか・・・・・・
それで、目薬のことですが、
現在眼科から処方されているものが、いまのAさんの目に本当に必要なものかどうかは私にはわかりませんが、Aさんの眼は緑内障にはなっていないようですし、無理に眼圧を下げるのがよいかどうかも疑問が残ります。
というのは、多くの開業医は、患者さんを引っ張って売り上げを上げるためと、薬を処方したほうが安心する患者さんが多いということから、不要な薬剤の処方を続けるケースが傾向がなきにしもあらず、だからです。
たとえば、近視の治療(進行の防止)という名目で、子供さんに対して効きもしないミドリンを処方し続ける眼科医もまだ現実にいるのです。
目薬というものは、それがその狙いの疾患に対して有効となることももちろんあるでしょうが誰の場合も必ずそうだとは言い切れませんし、確実なのは、薬液が鼻から抜けて胃に入り、長期にわたってそれを続けると体に悪影響があるということです。
たとえば、緑内障の進行を遅らせるという点眼薬も実はエビデンス(その疾患に対して有効であるというデータ)がないのです。
↓これもご参照ください。緑内障の「専門医」と私の討論です。
http://www.ggm.jp/ugs/okamotoxhari.html
緑内障の点眼薬にエビデンスがない、というのはどういうことかといいますと、たとえば、緑内障の同じ程度の病態の患者さんを200人選んで、100人には点眼薬の治療をし、他の100人にはプラセボの点眼薬(あるいは、放置)で、中長期にわたる経年変化の結果を集計する、といった臨床試験的研究はない、ということです。
しかし、たとえば、視野の隅っこに小さな欠損があるだけで日常生活で何も困っていない人でも、緑内障の診断がつくと、何も治療をしないと、患者さんも不安だし、医師もセイがないし、稼ぎの対象にならないので、失明を遅らせることができるかどうかということが不明な点眼薬を処方し続けているのが現状です。
(参考)緑内障の点眼薬
http://www2.ocn.ne.jp/~swec/gla_drop.htm
(ちなみに、白内障に対して点眼薬カタリンを処方しているのは世界中で日本だけだそうです)http://okwave.jp/qa/q2364289.html
なお、緑内障の進行をふせぐ(遅くする)「ための」点眼薬は、目的がそうであっても、本当に緑内障の進行を防いだり遅延させたりするかどうかは不明なのですが、眼圧を下げるという効能で認可を受けてどんどん使われているのですから、いま、あらためて金を掛けて「失明までの期間を伸ばせるのか」ということを調べるための大掛かりな臨床試験をするは必要性は、少なくとも、製薬会社にはまったくないのです。
なぜならもし万一そんな臨床試験をした結果、緑内障による失明期間の延長の効果がないとか、進行速度を遅くする効果もないという結果が出てしまったら、やぶへびになってしまいますから。
また、医師(研究者)も、その臨床試験の結果、失明期間延長の効果がないということになると、緑内障の患者さんには、経過観察と、必要な時期に手術をすることくらいしかすることがなくなりますから、収入減となります。
私がもし今、特に生活の上で支障がないのに「緑内障」だとの診断を受けたとしても、点眼薬の治療は受けずに、年に1、2回程度の経過観察ですませます。
おそらく、失明するよりも先に寿命が尽きると思いますので。
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余談
私の体験ですが、がんの二度目の手術のあと、担当医師いわく「術後の抗がん剤が再発転移の防止に有効かどうかのエビデンスはないのですが、この病院では、術後の患者さんには抗がん剤をやっています。またがんばってください。」
私「ううん・・・・・???」
医師「もしも、抗がん剤をしないというのであれば、もうこちらの病院へ来ていただかなくていいですよ」
しかし、実際のところ、術後の抗がん剤をやっても、やらなくても、どっちにしても、再発しない場合もあるし、再発する場合もあるのです。
転移したがんを切った手術なら、再発する可能性が高いのですが、その場合、術後に抗がん剤をやったほうが再発する率が下がるというデータもないのです。(←ここが重要)
それについては、この医師自らも「エビデンスがない」と言っているのですから確かです。
それで、抗がん剤をやれば、その毒性で体を多かれ少なかれ痛めつけることは確実なわけです。
ですので、医師は、抗がん剤をやることとやらないことの両方の利害得失を患者に説明して、どちらにするかを選ばせるのが患者の立場に立った医療なはずですが、
そういうことよりも、「医師の本能として、何かしら治療をしたい」「抗がん剤をやったほうが病院の(自分の医院の)売り上げが上がる」などの理由で、半ば脅迫的なことまで言ったりして、術後の抗がん剤治療を承知させるわけです。
しかし、考えてみれば、この医師はまだ正直です。
術後抗がん剤にエビデンスがないことを言ったのですから。
そうでなく、「術後に抗がん剤をしなければ再発転移のリスクが増える」とウソを言って抗がん剤治療に入る医師も、おそらくいると私は推測しています。
私の場合、上記の医師とのやりとりの結果、
術後抗がん剤をしてもらうことになりました。
その結果、約3か月で、また肝臓に転移がきました。
それで手術を勧められました。
6月に手術をしたばかりなのに、10月にまた手術・・・・というのはイヤだったので、
他のクリニックでセカンドオピニオンを求めたところ、もう少し抗がん剤の少量使用で様子を見てみようとおっしゃった医師の医院に転院しました。
そこで半年くらい抗がん剤をしてから、放射線での治療を薦められて放射線で肝臓のがんを焼きました。
それでいったんは画像ではがんは消えたのですが、それからまた半年あまりしてまた同じところに転移が来て、今度は手術でとりました。