▶ 近視手術を受けて網膜剥離を起こした女性
▶ レーシックの失敗?で深視力が出なくなったかた
▶ 31歳のサーファー技術者もレーシックで近見不良に
眼鏡店主F 3ヶ月ほど前にレーシックを受けた30代後半の女性。この方はご近所さんで顧客ではありません。 従って検眼カードがありませんので、詳しいことはわかりません。
うちの家内の友人で、それまでディスポCLユーザーでしたが、手術を受けました。
その3ヶ月後の先月末、左眼の網膜剥離が起こったとのことでした。
どこでレーシックを受けたか聴いていません。
屈折はCLの箱に-6.0Dと書いてあったとのことです。家内からの伝え聴きです。
現在大阪・高槻の大阪医大付属病院に入院中とのことです。レーシック院のフォロー
の有無は知りません。
治療の詳細は不明ですが、患者によるとレーザーで焼くのではなく縫うそうです。
(患者談により真偽不明)
S医師 LASIKが網膜剥離のリスクであることは、まともな眼科医の中では常識です。近視が軽度であろうが高度であろうがそういうことは関係なく、もしこれからLASIKを受けるかたは、きちんとした病院で「眼底検査」を受けるようにしてください。
(できれば、LASIK医院でではなく、別のしっかりした眼科に自分で行って診てもらってください)
といいますのは、LASIKの手術での、マイクロケラトームの使用と網膜剥離に明確な因果関係があると考えられているのです。
ご存じのように、LASIK手術の際にはマイクロケラトームを使って、角膜フラップを作成します。
そして、その後そのフラップをめくり、レーザー照射という流れをふむのですが、この
フラップ作成の際に、眼球が動くとまずいですので、眼球が動いて逃げないように、という目的ですごい圧力で眼球を吸引して固定する作業をします。
この圧力は、眼球が変形するほどの圧力です。
この眼球の変形にともなって、硝子体に異常なひづみの力が加わります。
そこに、もし、もともとLASIKを受けようとする人の目に、小さな網膜-硝子体の病的癒着があったとしたら、その部分をきっかけに、一気に網膜裂孔に発展する可能性が大です。
部分的に薄くなった風船に、一気に力を加えて破裂させるイメージです。
そして、日常は視野欠損などはありませんので気付いていなくても、-5Dを超えるあたりからの近視眼の人には網膜格子状変性が存在している確率が高いのです。
私がA大病院で医師をやっていたころにも、LASIKI後の網膜剥離の症例報告は、月に数例はありましたし、友人の勤めているB大病院でもたまにあると言っていました。
なので、LASIK手術の前には、ぜひとも、網膜格子状病変などといった、網膜に孔があきやすい眼であるのかどうか、ということを、LASIK施設以外の第三の眼科施設にしっかりと診てもらうことをお勧めします。
LASIK施設での眼底検査には、そこまでは望めませんし、日本眼科学会のLASIKのガイドラインにはそこまでの注意義務は記述されていませんので、営利施設では、
そのような病変を見つけても見て見ぬふりをするそうです。
あるいは、緑内障による病変ですら、見落としているくらいですので、見つけることも
困難なのかもしれませんね。
メガネのアイトピア 岡本隆博
28歳男性の事例です。
これまでは近視のメガネを掛けて深視力テストにパスしていたが、この2月にレーシックをしたら先日(9月)の深視力検査で、棒が4本見えてまったくわからなくなった、とのことです。
持参眼鏡なし。
ただし、家には近くを見る用のメガネがあり、それはレーシック手術のあとで、近くを見て眼が疲れるようだったらこれを掛けさいと言われてもらったもので、パソコンをやるときは、それを掛けないとすぐに眼が疲れ、掛けるとましになるとのことです。
(+1程度の安物の既製老眼鏡だと推察されます。もちろんフィッティングなどしていないでしょう)
当店検査
両眼開放屈折検査
R=0.6(1.2×S+2.00 C-1.25 Ax75)
L=1.2(1.5×S+0.75 C-0.50 Ax140)
右眼が、かなりの遠視性乱視です。
これを掛けた方が、棒の奥行きはわかりやすいが、掛けなくてこの店の検査器械なら
まあまあわかる、とのこと。
それで、試験場にある覗き込み方式とこちらの方式との違いを説明しました。
裸眼で近くの視力表をみると、すごくチカチカ感があり、メガネで見ると、だいぶ落ち着くとのこと。
パソコンをやるときには、このメガネでやる方がよいですけれど、ただし、いつまでも、この度数でよいかどうかということはわかりませんし、このメガネで確実に深視力の試験に通るとは保証できませんということを申し上げました。
そうすると少しお考えになられて、結局メガネをご注文いただきました。
山川 もし、日常生活において遠くと近くと、どちらかしか快適に見えないのであれば、どちらが快適であって欲しいかというと、私なら断然、近くです。
もう私は学生ではないので、黒板から字を写し取ることもないですし、私の場合は特に、仕事柄、パソコンでを見る時間が一日の大半ですので、その、大半の時間が快適であって欲しいと思うのは当然です。 森に狩猟に出かけるのが仕事でないのでね……(笑)
なので、もし、私がレーシックを受けて(ありえないですけど)、このサイトの事例にあるように、近く専用のメガネをかけないと近くを見るのが苦痛だという状態になったとしたら、私は非常に落胆しますし、もし、メガネをかけてもなお、近くがいまひとつ見にくいということなら、ストレスで発狂すると思います(*_*)
(いまの私は遠くをちゃんと見えるメガネで近くの作業もまったく平気です。まだ老眼ではありませんから。(^_^))
レーシック施設では手術前に、どの程度、術後のシュミレーションをしてもらえるのですかね?
それと、レーシックって完全にメガネやコンタクトとおさらばできなければ、あまり意義を感じないんですけど、どうですか?
レーシックをメガネの外観上の見栄えの問題から受けるのであれば、コンタクトでも良いのだし、コンタクトやメガネがわずらわしいから解放されたい、ということでレーシックを受けたのならば、その目的が達成されなければ、受ける意味がないですよね。
実際に、レーシックを受けて近くも遠くも、メガネに全く頼らずに、快適に過ごせるようになった人の割合について、本当のところが知りたいです。
あ、でも、そんなデータを発表したら、レーシックを受けたい人が減るからレーシック施設がそのデータを出すってことはないでしょうけど……(^_^)
半年ほど前、水泳とサーフィンが大好きな、中等度近視(私の半分くらいの近視です)の知り合いの男性(31歳)が、レーシックを受けたのですけど(今も、両目とも2.0まで見えるそうです) やはり、パソコンをやるのがつらいのだそうです(^_^;)(^_^;)(^_^;)
レーシック施設から、メガネをもらった(その場で出来合いのメガネがもらえるんですか???)けれど、それをかけても改善しないそうです。
しかも、彼はパソコンや大型計算機の開発が仕事なんですけど、ネジはめやハンダ付け作業を長くするとその後は、吐き気がするっていってました(^_^;
さすが、技術屋の彼は、いろいろ試行錯誤して暮らしているらしく……パソコンやテレビのモニターの明るさとコントラストを極端に落としたり、部屋の電気を暗くする、という工夫をしたり、最近は、ついに、レンズに若干ブラウン系の色が入っている、老眼用メガネを愛用しているそうです(^_^;(^_^;(^_^;
そのメガネでだいぶマシだそうですけど、外見は、以前の近視メガネより確実にヤクザのようになって悪化してます(^_^;)(^_^;)(^_^;)
これは、彼が自己判断でいろいろなメガネを作ってみてやっと発見したのだと、言っていますが、レーシック後のお客さんに、ブラウン系の色が入っているレンズをおすすめするとパソコンの見え方が改善するいうのは、よくあることですか?
そういうわけで、彼は水泳とサーフィンの楽しみのために、日常の仕事の快適さを犠牲したんだということなんでしょうけど、仕事上や、そのようなどうしてもメガネやコンタクトで不都合があるようなことに対する対処ということが目的のレーシックでない限り、彼のように近くがチラチラして見えなくくなったら、遊び人の彼と違って(^_^)仕事第一の私だったら猛烈に後悔すると思います(^_^;)
岡本 レーシックの手術のあとでくれる老眼鏡はたぶん安物の既製老眼鏡でしょう。
もちろんPD(瞳孔間距離)も合っていません。(合っているわけがないですよね)
そのサーファー氏は視覚機能研究会の店
http://shikaku-study.sakura.ne.jp/
へ行って、両眼開放屈折遠検査で遠視矯正の感じのよいメガネを作ってもらったらよいと思います。
レーシック眼科はそんな測定なんかできませんから、快適なメガネを処方することもできないのです。
それと、パソコン作業では、色つきのメガネで、若干まぶしさが減って見やすくなるというのはあります。
でも、遠視を適性に矯正したものなら、無色かごく薄い色で、普通は十分です。
山川 え、安物の既製老眼鏡ですか。なんということでしょう……(^_^;)
私だったら、そんなメガネをくれたレーシック施設に「バカにすなっ(`ヘ´)」てキレると思います。
それで早速彼に、視覚機能研究会の店へ、とメールしてあげました。
ところが彼曰く、どうも日によって(体調によって?)そして、時間帯や天気によっても必要な度数が違うらしくて……(?
安売り店で、度数とカラーの濃さが違うメガネを5本、(いや、10本近くかも)くらい買って、大学と自宅に並べてよりどりみどりで使えるように、置いているそうです(^_^;)(^_^;)(^_^;)
「こんな僕でも、一本のメガネでいける見込みありますか?」と聞いています。
岡本さん、いかがなものでしょうか……?
ところで、レーシック眼科でメガネ店を併設すると、さらに儲かりそうですけど、さすがにそのような商売をしているようなところは、あまりないのですか?
岡本 サーファーさんには、何度か日を変えて測定してみて、どういう変化が起こるのか、見てみたいですね。
視覚機能研究会の会員さんたちも興味があるのではないでしょうか。
それと、レーシック眼科の付設メガネ屋の眼鏡処方は難しいでしょう。
腕ききの眼鏡処方者というのは眼科の専属ではめったにいませんから(いるとすれば野矢さんくらい?)
メガネ屋にいるそういう人をスカウトして測定担当として対応できるのならいいですが、そうでなければ、ヘンなメガネを売ってクレームがドンドン来てやぶ蛇ですよね。
それに第一レーシックで儲けを狙うような医師がメガネ屋みたいな手間の割にもうからない商売をしないと思います。まして、レーシックをした人は高いメガネを欲しがらないでしょうし。
それでもし、レーシック眼科の付設メガネ店できっちりした測定処方で安いメガネを売るというのであれば、これは世にも崇高な奉仕的事業になるのではないかと思います。