東京都 ・ 井上眼科病院レーシックセンター 堀川良高様への公開質問

公開質問 

東京都 ・ 井上眼科病院レーシックセンター 堀川良高様

2009.11.25 近視手術の後遺症対策研究会 代表 岡本隆博

前略

貴眼科が掲出しておられますネットサイト (http://www.inouye-eye.or.jp/lasik/sub9.html 2009.11.25現在)について疑問を感じた点がありますので、ここに謹んでおたずねします。

以下の《 》内の文は、上記の貴サイトからの原文のままの引用です。

(質問1) 《担当医師紹介》 の欄に、サイトの読者に読んでもらうはずの記述として《こうしたことから屈折矯正手術は手術前の検査が大変重要で、そこできっちりと手術方法を選択し、あるいは手術はできないという結果を正確に患者様に伝えることが大事です。》 と貴殿は述べておられますが、患者様が「伝える」のではありませんから、これは患者様に向けた文としてはおかしいですね。
これは自分自身に対する自戒の記述なのでしょうか。 それとも同業者に対する戒めなのでしょうか。

(質問2) 《井上眼科病院のレーシックセンターでは正確な手術を行うことは大前提ですが、》 としてありますが、正確な手術には、正確な検査が前提となります。屈折異常度数の検査は他覚測定だけではいけないのは自明ですが、貴殿は、日常視の状態で被検眼の屈折度数を測定できる両眼開放屈折検査をなさっているでしょうか。 なさっているとすれば、それに使う視力表や検査プロセスはどのようなものでしょうか。

(質問3) 上記引用の文に続いて 《それだけではなく、手術前の適応検査を厳しく正確に行うことで、屈折矯正手術の医療としての質を高めていきたいと考えています。》 とのことですが、この手術が本当に医療なのであれば、医学的な禁忌について厳しく判断するだけではなく、メガネやコンタクトでどの程度の困りかたをしているのかということを詳しく調べて、本当になにがしかのリスクを背負ってまで手術するべき眼なのかどうかということを、厳しく検討する、ということもなさるのでしょうか。

たとえば、単に「メガネ顔はいや。コンタクトも面倒なので」という人でも、医学的な禁忌がなければ、手術をなさるのでしょうか。

(質問4) 《LASIK手術料金》 のところに 《手術料金には術後6ヶ月までの定期検診代が含まれています。》としてありますが、その際の治療費(点眼薬の代金も含む)は、また別なのですか。

(質問5) 術後6ヶ月以上たってからの近視手術関連の診療には健康保険は適用されるのでしょうか。

(質問6) 井上眼科病院グループである井上眼科病院レーシックセンターは、LASIK関連の施術のみを行う施設なのでしょうか。 あるいは、通常の眼科診療も行っているのでしょうか。

もし、井上眼科病院レーシックセンターがLASIK関連の施術のみをされている施設ならば、そこでの施術で緑内障や網膜裂孔などの不具合を生じた患者さんに対して、どのように対応されるのでしょうか。他の 《関連施設》 にて対応されるのでしょうか。
また、その場合、診療費は保険適用になるのでしょうか。

(質問7) さらに、例えば以前からドライアイのために保険診療で井上眼科病院にかかっている患者さんが、井上眼科病院レーシックセンターでLASIKを受けた場合、井上眼科病院で行われる以前からのドライアイ治療に対しては、引き続き保険適用になり、井上眼科病院レーシックセンターで行われるLASIK関連のケアに関しては、保険非適用になるということでしょうか。
貴医院の、「混合診療」 に対する考え方をお聞かせ頂ければ幸いです。

(質問8) 《127年余りの伝統と信頼を誇る井上眼科グループの「患者様第一主義」の精神を受け継ぎ、レーシックを中心に安全性を追求した屈折矯正手術を提供します。》 とのことですが、信頼を得るには情報開示ということが必要です。 貴眼科は、これまでの近視手術で予後の悪かった例もすべて公表をしておられますでしょうか。

(質問9) 貴サイトの 《手術までの流れ》 のところに、同意書についての説明がありませんが、貴眼科の場合、どの時点で同意書の提示をなさるのでしょうか。またそれを患者さんが検討する時間(日数)はどの程度設定しておられるのでしょうか。

(質問10) 同意書を読んで逡巡している患者様(検査の結果、近視手術は可能)に対しては、貴殿は近視手術をお勧めになりますか。

(質問11) 《免責事項》 のページに 《医療法人社団済安堂ホームページ(以下当ホームページ)のすべての記事は、読者の便宜を図って作成・掲載されているもので、利益を目的としておりません。》としてありますが、利益を目的としないのなら、近視手術を受けて予後が思わしくなくて不満を持っておられるかたの例も紹介をするのがよいと思いますが、いかがでしょうか。

(質問12) 《手術が適応でない方》 として 《近視が進行中の方》 と書いてありますが、近視が進行中でないという判定は非常に難しいと思います。
貴眼科ではどのようにしてその判定をなさるのでしょうか。

(質問13) 井上眼科病院のネットサイトの
《医師プロフィール》 http://www.inouyeeye.or.jp/hospital/info/sub4.html

のところに、30人以上の医師の紹介がありますが、その中で近視手術をせずにメガネかコンタクトで矯正されているかたは、何人おられるのでしょうか。

(質問14) 《LASIK体験談》 のところで、福井壽さんと成田大悟さんが、サイトの読者に対してLASIKを勧めておられます。 この勧めに従って貴眼科で近視手術を受けたかたで、予後が思わしくなかったというかたがおられて、その「お勧め」に対して抗議をしたいという場合でも、このお二人の住所も連絡先もわかりません。 その場合、貴殿はこのお二人にその抗議を取り次いでいただけるのでしょうか。 それとも、お二人に代わって貴殿がその抗議に耳を傾けて真摯に対応していただけるのでしょうか。
あるいは、この「お勧め」に関しては誰も文責を負わないということでしょうか。

(質問15) 《LASIK体験談》 でもわかりますが、何十万という高額の費用を使って手術を受けた結果、裸眼でものがよく見えると喜んでおられるかたが多いことは想像に難くないのですが、逆に後遺症などで苦しんで「こんなハズではなかった」と思っている人もいるのではないかと思いますが、「手術を受けて後悔している人」は、貴眼科の場合、何%くらいおられるのでしょうか。

投稿日:2020年9月3日 更新日:

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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