京都府 ・ 安淵眼科 安淵幸雄様への公開質問

公開質問 

京都府 ・ 安淵眼科 安淵幸雄様

2010.1.14 近視手術の後遺症対策研究会 代表 岡本隆博

貴眼科が掲出しておられますネットサイト(http://www.yasubuchi-anka.com/ 2010.1.14現在)の内容について、疑問を感じた点がありますので、ここに謹んでおたずねします。

以下の文の中の 《  》 内の文は、上記の貴サイトからの原文のままの引用です。

(質問1) 近視手術の件数について 《日本では2009年は50万眼位と予想されています。》 と書いておられますが、その中で、下記の割合は、どの程度でしょうか。
データはないと思いますので、たとえば、1年後、3年後、5年後における貴殿の推定をお聞かせ願えないでしょうか。

まったく後悔していない。 (  )%
少し後悔している。     (  )%
強く後悔している。    (  )%

近視手術を検討している人にとっては、これが一番知りたいところだと私は思います。


(質問2)
 《無料追加矯正手術の保証期間を、1年以内から、無制限に変更しました。》 と書いてありますが、角膜の厚味が不十分で技術的に再手術が無理であれば、無料も有料もないわけです。
近視手術自体に、予後の近視の進行を防止する効果がないのは自明ですので、術後ある程度の期間が経てば、近視の進行により裸眼視力の低下が起こる眼が相当の割合で出てくるのは当然だと言えるでしょう。

それで貴サイトによれば 《追加手術は1回のみ(何度も手術を繰り返すのは良くない)》 であり、《原則として追加手術のときに45歳以下(初回手術も同じ、老眼との兼ね合い)》 とのことですが、老視年齢以前であれば、ま2回目の手術以降もまだ近視が進む蓋然性が高いのですから、再手術も結局はムダになるおそれが強いと思います。

そして、老視年齢の眼であれば、第一回めの手術で近視または遠視が残った場合に再度手術によって今度はより正視に近くすることができ、しかも、以後の近視の進行は非常に少ないと考えられますから、むしろ45歳以上の方が再手術には向いているのではないかと思います。
なぜ、再手術を老視以前の眼に限定されるのでしょうか。

(質問3) 貴院ではレーシックの再手術のあとにまた近視の進行があった場合、まだ角膜の厚みが相応に残っていても3度目の手術はされないのですね。その理由をおたずねします。

(質問4) 貴院での手術費用が安い理由として挙げられていることの一つに 《安くしないと手術に適当な若い人が受けられない》 とのことですが、そういう社会福祉的な理由があるのであれば、低所得者については、通常の眼疾患については、近視手術よりもさらに逼迫した事情があるのですから、診療費を本人負担も保険請求もなしにして、助けてあげたらいかがでしょうか。

本人負担分だけをなしにしたら行政は承知しないでしょうが、保険請求も無しにしたら誰も文句を言わないでしょう。
《この手術のみに経営が依存している訳ではない》 《儲けを期待していない》 という理由も書かれています。

貴院は低所得者に対する診療のみに経営が依存しているわけではないですよね。
だったら、たとえば「それをしないと悲惨」というものではない近視手術についてよりも、生活保護を受けている人や苦学生などの一般の眼科診療をこそ無料にしてあげるほうが、よほど、「世のため人のため」になると思うのですが。

(質問5) 《phakic IOLは、未だ躊躇していて、導入していません。》 とのことですが、これを実施なさっている近視手術眼科も少なくありません。
貴院がこれを導入されない理由をお尋ねします。

(質問6) 貴院における近視手術について、いくつかの方法による 《手術の実績》 が書かれています。
そこには裸眼視力の記載はありますが、屈折度数の記載はありません。
また、術後4ヶ月以降のデータもありません。 その理由をおたずねします。

(質問7) 京都府眼科医会の公式ネットサイト(http://www.kyogan.org/ 2010.1.14現在)においては、近視手術のことがまったく触れられていません。 この眼科医会としては近視手術はお勧めできないということが理由なのかどうかわかりませんが、近視手術が正当な医療なのであれば、眼科医会のサイトにまったく触れられていないのはおかしいとは思われませんでしょうか。 なぜそこに近視手術のことが書かれていないのでしょうか。

(質問8) 近視手術を受けるかどうかを考えている人にとっては、術後一番良い状態でどのようになるのかということは既にわかっているわけで、だからこそ手術を検討しているのですが、そういう人たちが一番知りたいことは、「最悪の場合はどうなるのか」ということと、「術後後悔している人がどのくらいの割合でいるのか」ということでしょう。

医療法人(公益法人)である貴眼科が営利目的の事業ではなく「医療として」近視手術を実施しておられるのであれば、その結果において非常に思わしくなかった例も、どんどんネットサイトで具体的に公表すべきであると思いますが、いかがでしょうか。

(質問9) 貴院ではハードコンタクトを使用の患者さんには、2週間の使用中止で手術をされるそうですが、その期間で角膜の屈折状態が落ち着くという根拠があるのでしょうか。(3週間使用中止という眼科も多いようですが)

参考:私が持っているデータでは、ハードコンタクトをやめてから半年~1年間に渡って角膜形状の変化により、近視や乱視の進行が見られています。

(質問10) 手術の前に相当期間ハードコンタクトを使用していた人と、そうでない人とでは、術後の近視の進行の度合いについて差があるかないかというデータはお持ちでしょうか。

(質問11) 近視手術を受けるには眼の屈折度数の安定が必要条件ですが、貴院では、適応検査を受けた時点で屈折度数が安定しているかどうかというのは、どのようにして判断しておられるのでしょうか。

(質問12) 貴院では、患者さんに同意書を見せるのはすべての事前検査が終わってからでしょうか。

(質問13) 貴院では、患者さんが同意書を見て検討する時間を、少なくともどの程度(日数)設定しておられるのでしょうか。

(質問14) その日に検査その日に手術、という場合は、患者さんは同意書を自宅で検討する余裕はないわけですね。 あるいは、予め同意書を送付しておかれるのでしょうか。

(質問15) 近視手術を手がけておられる吉野健一医師は、そのサイトhttp://www.tokyo-lasik-center.com/ の相談室(2010.1.14)で、レーシックの術後にハロやグレアがずっと残る人もいると書いておられますが、貴院の患者さんにおいては、レーシックのあとで、1年以上たってもハロやグレアが収まらずに困っているという人は、何割くらいいるでしょうか。

(質問16) 《実際の当院での追加率は、Intra-LASIK/LASIKでは、0.6%(118/18356)、PRK/LASEK/EPIでは、1.8%(58/3219)です。》 とのことですが、追加を希望されても角膜の残った厚味の関係でそれができなかった率は、どれくらいなのでしょうか。

投稿日:2020年9月3日 更新日:

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現在、とても人気の手術となっている眼のレーシック手術に対する警告の内容です。
今回、レーシック手術を当初認可した国の担当官が、現在ではその手術の危険について語り始めています。レーシックの何が危険なのでしょうか?その内容について、当局ABCニュースのエリザベス・レイミーがインタビューを行いました。

「レーシック手術の落とし穴 “2.0なのに
見えない・・・”体験者が語る“過剰矯正”
の恐怖 」

このテレビ番組は、このサイトにも紹介していますレーシック難民オフ会のメンバー9人のかたがたも東京でテレビ局からの取材に協力されて、フジテレビにより製作放映されたもので、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏が監修されました。

ちなみにメンバー9人が手術を受けたクリニックは品川近視クリニック5名、神戸クリニック1名、錦糸眼科1名、他眼科2名です。

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