2008年11月4日 MSN産経ニュース
視力回復手術で知られる「品川近視クリニック」の銀座院(東京都千代田区)で、患者約1万8000人の名前や住所などの個人情報が流出した疑いがあることが4日、分かった。クリニックはパソコン内に保存していた情報を何者かが持ち出したとみて、警視庁に相談している。
クリニックによると、流出したとみられるのは平成16年10月から18年2月までに銀座院を受診した患者約1万8000人分の名前、住所、電話番号、生年月日などが保存されたファイル。診療内容は含まれておらず、ファイルを開くにはパスワードが必要という。
報道機関に約5000人分の個人情報が添付されたメールが届き、今月2日に報道機関から問い合わせがあった。クリニックで確認したところ、同ファイルに保存されていた個人情報の一部と判明した。情報が不正に利用された形跡は確認されていないという。
クリニックは「パスワードが必要なファイルから個人情報が流出しているため、インターネットを通じた漏洩(ろうえい)ではなく、何者かが記録媒体に個人情報を保存して持ち出した可能性が高い」としている。