2005年7月に初めて「強度近視メガネ研究会(ウスカル会)」ができて以来、次々に新たなネットチェーンが誕生し、全国の多くのかたが参加しています。

ここに掲載するのは、そのネットチェーンに参加したみなさんの真実の声です。
今後も、ぜひ多くの感想をお寄せください。

 

 「ネットチェーンに入っていて良かった!」
  メガネの朝日堂 浅野隆之さん
 「お互いが喜び合える理想の商い!」
 メガネの井上   井上敬康さん
 「未曾有の不況でも業績は伸びた!」
 N生さん
 「ネットチェーンに入ってやりがいを!」
 メガネのハマヤ   浜田 清さん

 

 


■ 「ネットチェーンに入っていて良かった!」

メガネの朝日堂 浅野隆之

私が最初にネットチェーンに入ったきっかけは「強度近視用のフレームがない」という理由からでした。

「もっと、こういうコンセプトのフレームがあれば」とメーカーに言ってもほとんどが梨の礫でした。そんな窮状を解決出来そうな「ウスカル会」が出来たというので 、早速入会申し込みをしました。

フレームを揃えてインターネットに案内を出してもすぐにはお客様はやってきませんでしたが、でも「安売り店や量販店では出来ないことをやる」「本当に良いメガネを提供する」という岡本さんの信念にうたれて、それからも「深視力メガネ」「大きいメガネ」「丸メガネ」「子供メガネ」など次々と入会を重ねました。

最初のうちは、ネットからお見えになるお客様がなかなか増えず、検索率や来店率を上げるために周りの人たちに「ホームページについて何か意見はないか?」と聞いてもなかなか具体的な意見は言ってもらえなかったのです。

それがネットチェーンに入っていたおかげで「ホームページはもっとこうしたら?」などの貴重なご意見もいただけて徐々に「ネット検索」からお見えになるお客様が増えてきたのです。

もちろんネット検索でお見えになるかたに失望されないような品揃えと、良いメガネを作る技術の向上を目指すのも忘れてはなりませんが、何もしていないと「これでいいや」と適当な所で誤魔化していたかもしれません。

そして気がつくとネットチェーンに入っていなければとうてい味わえなかった「お客様の喜びの声」が沢山聞こえるようになったのです。

特に「深視力」や「大きいメガネ」では困っているかたは、かなりの遠方からでもやってこられます。お客様から「車で3時間も4時間もかけて来た」と聞くと、「ネットチェーンに入っていて良かった」と思うと同時に「近くに希望のお店があれば良かったのに」と心底から思ってしまいます。

また、はるばるやってこられるお客様のご希望に応えるためには、自分ももっと勉強を重ねなければなりませんが、ネットチェーンに入って皆様の発言を読んでいるだけでも「目からウロコ」のようにいろいろと技術向上や眼鏡士の心構えなど為になる情報がたくさん入ってきます。

長い間、同じ環境で同じ事をやっていると「井の中の蛙」になり、その時は「ベストなメガネを作った」と思っていても、今振り返ると「もっと、こうすればよかった」と、MLでの勉強を重ねるごとに反省もできるのがネットチェーンに入ったおかげなんだ、と思います。

 

 


■ 「お互いが喜び合える理想の商い!」

メガネの井上 井上敬康

ネットチェーンはピンポイントで困っているユーザーに対して呼びかけを行い、売り手と買い手のバランスが非常に良い環境で、お互いが喜び合えるという理想に近い商いだと感じております。

売り手は自分の得意分野をフルに発揮し、より良い商品を提供できることに喜びと感謝をし、買い手は自分の思いにより近い商品、又思ったとおりの商品を入手し喜び、それが感謝となり、売り手の喜びになります。

このように理想の商いができるのは、ベースとなる「日本眼鏡技術研究会」の会員が今までお客様の為にと勉強をし続けたことと、そして、MLを通じてお互いに親しくなり、信頼関係もできていたことが結果としてすぐにネットチェーンを開設できたのだと思います。

代表世話人である岡本さんも自分の店だけでなく、真面目な眼鏡店と困っているユーザーのためにと思って考えたネットチェーンと「日眼研」の勉強熱心な会員とがコラボしたからこそ、アッという間に沢山のネットチェーンが生まれたのだと感じます。

ネットチェーンのお客様は遠くからも来られますので、在庫面も技術面も見落とすことなく、会員どうし啓発しあって盛り上げて行きたいと思っています。

 

 


■ 「未曾有の不況でも業績は伸びた!」

N 生

私がネットチェーンに参加して2年です。
そうなんですね、まだ2年なんです。
不思議なことにもう10年以上も入会しているような実に厚みのある2年でした。

HPの出来不出来やらテストレンズの状況やウスカルや大型フレームの在庫構成など、会員の皆さんに叱咤激励をされてようやくここまできたのだな……と感慨を深めています。

この2008年6月・7月・8月の成績でメガネ店の多くは未曾有の売り上げダウンだったはずです。

『こんなに悪いのはかつて経験したことがない……』

『眼鏡市場の一人勝ちだろう』

このような問屋さんの嘆き声しか聞けない……。

そんな時節。わが店の三ヶ月のメガネ一式は前年比117%でした。
そしてプラスのほとんどが新客の増加によるものです。

しかも来店客の地域性は名古屋近郊のベットタウンなので普通は名古屋市内に吸収されるのですが、逆に名古屋市内からの来店や名古屋市内を通過しての来店など、これまででは決して想像できない来店マップ状況となっているのです。

当店は沢山のネットチェーンに参加していますが、最も目立つのが丸眼鏡です。
次に強度近視と大型メガネ。
次に続くのが深視力メガネと子供メガネです。

そしてアンダーすっきり加工などのようにこれまで見たことも聞いたこともない加工手法や、クリングスの片寄せ調整や丸眼鏡の回転防止方法など、新しい知識を得る、そんな技術向上チェーンにも同時入会をしているということに気が付くのです。

そして、オリジナルフレームの地域での独占的仕入れも出来ます。

情熱とHP作成と適度な在庫構成での投資が出来る方に、私はネットチェーンへの参加をお勧めします。私たちの仲間に入りませんか?

小規模店は、このままではこの業界の中で埋没するだけです。
まずは飛び込んで大いに揉まれて一皮剥けたメガネ店経営をして見ませんか?

正直言って、あまり会員が多すぎても困るのですが、まだ会員店がない県や地域があるようです。 私の周辺地域以外の皆さん、ぜひお待ちしています。

そうそう……このネットチェーンは、チェーン組織なのに、なんと入会金も会費も無料なのです。 でもそれなりの義務はあります。
たとえば、ネットやチラシの宣伝の内容に関して、価格訴求を強調するのはだめ、などの多少の規制はあります。

でも、まじめにユーザーのことを考えている店なら別に困るようなものではありません。
また、仕入れの義務がある場合でも、それは入会時に規定の本数をそろえればよいだけです。

それでも、会のオリジナル品は、完全な差別化がされていて、会の公式HPで紹介がされていますので、仕入れないと損です。当店の場合、それが発売されたときにはワンセット買うし、売れたら必ず補充もしています。

 

 


■ 「ネットチェーンに入ってやりがいを!」

メガネのハマヤ 浜田 清

小さな小売店では、いくら正直にめがね屋をやっていても、いくら真面目に眼鏡調製をしても、いくら真心込めて眼鏡を作っても、眼鏡ユーザーにはなかなか伝わらない現実がありました。

それは、それを伝える手段が少なかったからです。
眼鏡ユーザーも真面目な眼鏡店を探す手立ても少なかったからです。

「口コミ」があるといっても、なかなか伝播するものではありません。
また、当地もご多分にもれず大手量販店の攻勢で小さなメガネ店は駆逐されそうな状況になっていました。

そんなとき、パソコンを利用してネットチェーンの構想が持ち上がり、私は入ってみることにしました。
正直いいまして「ネットチェーンに入ったって、こんな田舎だから・・・」という諦めに近い思いもありました。

しかし、今は違います。「こんな田舎だからこそ、ネットチェーンだ」と思えるほど、やりがいを感じています。

このやりがいというのは、ネットチェーンに入らないと味わえなかったことです。
ネットチェーンに入ると、眼鏡ユーザーに店を知ってもらうことができ、店主情報や商品情報がユーザーに的確に伝わるようになりました。

そうすると、店の売上が向上するのはもちろんのこと、なによりもお客さんとの信頼関係が築きやすくなりました。

これは、大きいです。
だって、メガネ作りはお客さんとの共同作業になり、信頼関係は大切ですから。

また、ネットチェーンを通して、眼鏡や眼で困っているかたの手助けをすることもできるようになりました。
深視力で困っているかた、眼精疲労で困っているかた、メガネの調整が悪くて困っているかた、眼瞼下睡で困っているかた、などさまざまなかたのお役に立てることができました。

これは、眼鏡士としてのやりがいは凄く大きいです。

眼鏡で困っているかたは、さまざまな問題をかかえている場合がありますから、全国のメンバーが知恵や経験をだしあうことにより、解決の道筋を考えていくことができるのもネットチェーンの強みです。

ただ、やはり田舎は人口が少ないし、パソコンの普及やブローバンドの整備もまだまだ遅れています。ですから、都会ほどネットチェーンで沢山お客さんが来店されるというわけにはいきません。

しかし、当店はネットチェーンに入っていなかったら、益々厳しい状況におかれていたのは間違いありません。

これからの時代、パソコンを利用しない(できない)小売店は益々淘汰されていくのでしょう。