研光
みなさんは、A社やB社が出している、フチなしで、加工まで一式メーカー任せのものについてはどうお考えでしょうか。
うちでは、A社のKを扱っていますので、Kで困ることを話します。
まずレンズが大きく制限されます。当然レンズはA社レンズの1.6~1.67に限られ、
弱度数のかたには高くついてしまいます。
それとアフターが不満です。
Kのパット足が折れたお客さんが来店されました。当然メーカー送りですが、納期が10~12日ほどです。このお客さんはお買いあげ後1年以内でしたので、不良品ということで、ブリッジそのものを交換するように言いました。
ところが、Kの場合レンズを後で使うことを前提にした場合、分解するのにかなり手間がかかるので、分解する際にはレンズも壊してしまって、新しいレンズを作り直すそうです。ですので納期がかかるとのことでした。
これがもし普通のツーポでしたら、ブリッジが在庫でありましたら、2日ほどでできます。 修理に関しても融通がききません。
また型直しも不満です。大きく曲げてきた場合は、メーカー送りにせざるをえない時があります。
メガネは一つしかなく、メーカー出ししている間は困るというお客さんはまだ多いです。 ですので型直しをメーカー出ししないといけないのは、お客さんにも不満です。
なお、私は、B社のこの種の型直しは自店で取り扱っていないので一切受け付けていません。みなさんも、自店で取り扱っていない場合はそうだと思います。また自店で扱っていても、この種のメガネの型直しは大変だと思います。
ということで、この手のフレームはこりごりです。
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山道
私もその手の商品は嫌いです。自分で作らないと愛情を込められません。
岡本
A社B社に限らず、小売店に見本的に枠を置いておいて、それをお客さんから受注したら、小売店はメーカーへ枠の種類とレンズを言って、メーカーにある同じ種類の枠にレンズを加工して小売店に送るというやりかたは、レンズの加工ロスがないという点は助かりますが、私はあまり好きではありません。
理由は、その方式だと、加工前のフィティング ( これがメインフィッティングです )がやりにくいということです。それをしてから、あとで来た枠にその状態を移し替えるということも不可能ではないでしょうが、そんなのは面倒だし、それをいちいちやってたのでは店のサンプル枠が痛んでしまって、結局それは売れないものになってしまいます。
ああいう方式はメインフィッテングを加工後にやるという前提のもとにできた方式だと言え、私には、好ましいやり方だとは思えません。
研光
はい。たしかにフィッティングが最初にできないのは問題です。ただ、Kの場合は、店の在庫をA社へ送ると、そのフレームにレンズを入れてくれますので、一応フィッティングを最初にすることはできます。私は早く在庫を無くしたい意味もありますので、ほとんど、フレームを送りました。
ついでに申しますと、Kのパット足は、単純に上から下に直線的に伸びている形状で、おまけに超弾性も残っています。ですので、非常にパッド調整がしにくく、パット位置を上下に調整するのはほとんど不可です。
Kに限らず、極端な軽量化を特徴としているフレームのほとんどは、パットがおまけ?でついているような感じです。こんなの仕入れる方が悪いと言われそうですが、横田さんも以前言ってられましたが、こだわりだしたらホント、仕入れるフレームが無くなってきますよね。
山道
はい、ほんと困ってます。特に紳士物の半数程度は前傾角の調整が出来ません。(または、とてもしにくい)婦人物も3割ぐらいは出来ません。クリングスの上下調整ができない物は、もともと在庫しないので問題ないのですが、前傾角の調整できない物まで在庫を止めてしまうと、価格やデザインのバリエーションが無くなり、陳列が淋しくなります。どうにかならないんでしょうか??
頭痛いです。