[器具開発] 私が作った厚み計

                                 岡本隆博

眼鏡技術者ならば、メガネレンズの厚みを計りたいときがある。

1)枠に入ったレンズの中心厚を計りたい。

2)アンカットレンズの中心厚を計りたい。

3)金属枠に入ったレンズのコバ厚を計りたい。

4)プラスチック枠に入ったレンズのコバ厚を計りたい。

これらのうち、3)だけは、普通の定規でも一応は測定できるが、ノギスで測定するほうが、より精密に(0.1mm単位で)測定できる。

他の1)2)4)の測定は、厚み計がないと無理である。

そして、この業界では、ドイツ製の2種類の厚み計を工具商社から入手できる。

そのうちの18000円のほうでは、普通の定規やノギスでは無理な1)と4)の測定が
OKなのであるが、2)については、レンズ径が60mmを超えるものについては測定できない。

また、23800円の方なら、1)と3)と4)はもちろんのこと、2)で大口径のアンカットレンズの中心厚も測定できる。

ただ、どちらも精密器械なので、床に落としたりすると狂ってしまう、ことがある、という難点がある。 安いものならよいが、高額なものだと、これは少し困る。

そして、金属製の針先のようなものをレンズ面に当てるというのも、心理的にやや抵抗がある。(実際には大丈夫なのだろうけれど)

そこでこのたび私は、

・値段が高い
・狂う恐れ
・レンズへの傷の不安感

という問題点を解決すべく、紙製の厚み計を考案して、発売した。

それは、上記の1)2)3)4)のすべてを測定できる(75mm径のレンズの中心厚もOK)ものであり、測定単位は0.1mmである。

それと、下記のような利点もあわせ持っている。

A)紙製なので、床に落としても狂わない。

B)レンズに当たる部分も紙製なので、レンズ表面に対して優しい。

C)レンズはさみ紙がヘタってきたら、交換用もついている。

D)全体がヘタってきたら、また1000円で買える。

● この厚み計については、下記をごらんいただきたい。

http://www.ggm.jp/labo/kigukaihatsu.html

投稿日:2020年10月14日 更新日:

執筆者:

新しい記事はありません

本会の元代表が全国の眼
鏡技術者向けの技術教本
を発刊しております
岡本隆博著

(近視矯正手術の後遺症対策研究会HPより)

▲ 近視手術をお考えのかたへ
安全性や後遺症についての
資料を集めたサイトです。

PAGE TOP