[ML談義] 15全色と15ハーフで色が違う?!

岡本
ニューアリアーテのアースブラウウン15Fで染色を依頼したところ、えらく赤っぽいレンズが来ました。

それで、そのレンズメーカーに電話で尋ねたところ、各レンズメーカーには各色につき、15Fの見本レンズもあって(それは小売店にはない)、よく見ると、アースブラウンは、15Fのほうが15Hの色よりも多少赤っぽいです、とのこと。

それで私は「小売店には15Fの見本はなくて、お客さんには15Hの見本の色で見せているので、そちらでも15Hの色調でつけてもらわないといけませんね。 15Fの濃さは、そちらにある見本の濃さでいいでしょうけれど」と言って、やり直しをお願いしました。

今後、15Fを注文するときには、どの色の場合も、そういう但し書きをしておく方がよいようです。

それにしても、15Hと15Fで少し色調の違う見本レンズをメーカーに送るオプティカルカラー協会も問題ですが、そのことによるトラブルを予想してオプティカルカラー協会に文句を言うということをしないレンズメーカーにも、問題があるのではないでしょうか。

だって、小売店に15Fの見本がない以上、15Fと15Fの色見本の色調をきっちりそろえておくのは、当然でしょうから。

田中
私もつい先日、T光学に発注したレンズのアースブラウン15Fで同じことがありました。

理由は説明がありませんでしたが、見本カラーより赤みが強いというと、すぐ作り直しに応じてくれたところをみると、同じトラブルが起きているということなんでしょうか。

岡本
今回 「色が全然違う!」 と文句を言ったら 「午後3時の太陽光線のもとでの色なので、室内の蛍光灯の下で見ると多少違うような……」 とか言うので 「いま外でも見てきました。 その上で言っています。 こんなもの、どんな光の下で見ても全然違う色ですよ。 初めにパッと見たときに、ピンクのレンズが間違えて送られてきたのか思ったくらいですよ」 と私は怒りました。

すると 「では、ひとまずそれをお返しいただいて、それを当方で確認してから……」と言うので 「そんなアホな!お客さんが待っておられるんですから、悠長なことを言っている場合ではありませんよ。そっちの見本の15Hの色を見ながら15Fの色を付けて送ってください! それには黒伝票をつけておいてくれたらいいです。それでこっちからの返品のレンズがそっちへ着いたら赤伝を起こしてくださればいいです」

メーカーの人には、お客さんに待ってもらっているという概念がないのかもしれませんね。

「そもそも、同じ色名なのに、15Hと15Fでこんなに色調が違う見本を、作る方も作る方ですけれど、それをそのまま文句も言わずに、見本のとおりに色をつける方もつける方でしょ……おたくらは15Fの見本は小売店にないのを知っているんでしょ。

それならなぜ15Fの見本を見てそのとおりに付けるのですか? おかしいと思いません? もしも初めにきっちり点検して、どの色も15Hと15Fで色調が変わらないということを確認したのなら、15Fの見本で15Fの色を付けてもいいけれど、少なくともアースブラウンでは15Fと15Hでは色目が違うし、それを知っていながら、小売店にはない15Fの見本のとおりに色を付けるというのは、おかしいですよね。

ついでに言いますと、シャドーブラウンも25Hと15Hと10Fの見本があるけれど、みな色調が違います。 15Hは25Hよりもグレーっぽいし、10Fなんか、緑が入っている。 おかしいですね、この見本も。 これも15Fの見本がどんな色になっているか、わかりませんから、この色の15Fなんて、怖くて注文できませんワ。 うちは今日から旧アリアーテに戻します。それでも受けてくれるんやね?!」

「はい。受けます」

それで当店では、店のカラー見本を旧アリアーテに戻しました。
それと、あとで、そのメーカーの人に聞きましたら、ニューアリアーテの色がまずいということでHOYAが旧アリアーテでも受けることをまず一番先に表明したそうです。
それで、そのメーカーでも、これまで旧カラーでの染色の引き受けを停止していなかったのですが「今後も引き続き、受けます」とのことでした。

ですから、みなさんは、自店のメインのレンズメーカーが旧アリアーテを受けないのであれば、事情を話して受けてくれるように言ってみられたらよいと思います。

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2010.7.23に、アリアーテカラーの供給元であるオプティカルカラー協会のモリヤさんに、この記事と、少し前の 「ニューアリアーテは改悪だ!」 の記事について、こういう記事を載せていますと連絡をして、お読みくださいと申し上げました。

モリヤさんは、このサイト自体をご存じなかったそうで、すぐにパソコンでこのサイトを
ご覧になりまして、「たしかにアリアーテについて載っていますね。では、あとで読ませてもらいます」とおっしゃいました。

それで私は 「この2つの記事に対するご意見や釈明や反論などがあればお寄せください。それも、こちらのサイトに掲載させていただきますので」 と申しました。

                                    (岡本)

投稿日:2020年10月16日 更新日:

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