疲れ目とは

目を酷使する現代社会において、疲れ目はとても一般的なキーワードとして口
にされるようになりました。疲れ目はその字のとおり「目が疲れている」状態
をさし、その疲れ目がひどくなった状態を眼精疲労と呼びます。

違いは一晩ゆっくりやすんでなおるか否か、といった基準のようですが、どち
らにせよ目が疲れる原因があるのです。その原因をつきとめ、解消あるいは軽
減できうるものであれば適切な対処を施してゆくということが大切でしょう。

わたしたちは眼鏡技術者として、その知識と技術から対処できうる疲れ目対策
をこのサイトで紹介していきます。


まず、疲れとは

「疲れ」とは何でしょうか？
実はそれは人間にとってとても必要な症状なのです。

たとえば電気カミソリは充電をしていかないと動かなくなりますが、それとお
なじことが人間の体にもあてはまります。人間の体も電気カミソリのように充
電が必要な組織が多くあり、特に眼、脳、筋肉がそうであるといわれています。

「疲れ」はこれら組織がいわゆる"充電"を要求しているサインなのです。
人間の体が円滑に生活していくために必要な"黄色信号"なんですね。


目の疲れ

では、いったい目のどのような組織が"充電"を要求してくるのでしょうか？

　視細胞

　目に入った光は眼球壁の内膜である網膜の奥にある視細胞によって感受され
　ます
　視細胞には感光物質があり、光があたるとそれが分解されることによって刺
　激を脳に伝達しています。これはなにかものを見ている際には常に働いてお
　り、たとえればその間すこしづつ電池を消耗しています。

　外眼筋

　外眼筋とは眼球の外に付着している内直筋、外直筋、上直筋、上斜筋、下直
　筋、下斜筋の６本の筋肉です。なにかものを見るときには対象に目の向きを
　あわせるためにこれらの筋肉が適度に働かなければなりません。

　内眼筋

　内眼筋とは眼球内に存在する瞳孔散大筋、瞳孔括約筋、毛様筋の３つの筋肉
　をさします。瞳孔散大筋とは暗所で瞳孔を散大させるときに働き、瞳孔括約
　筋は明所や近方視時に瞳孔を縮小させるときに働き、毛様筋は見るものの焦
　点をあわせるための調節に関与して働いています。

これらの組織が"充電"の必要な組織であり、たとえればこれらの電池が切れそ
うなときに目の疲れが自覚されるわけです。


疲れ目の原因
 では、どのような時に疲れ目になりやすいのでしょう？